U-NUTは、ナット本体とフリクションリング(特殊バネ)の2点からできており、ナット上面にフリクションリングをカシメ加工により固定し、一体化しています。
U-NUT
誕生以来60有余年、信頼と実績を築きあげたU-ナット
ラインナップ ※寸法表、締付けトルク表はこちら。
構造と作用
業界初の「メタルリングゆるみ止め機能」

構造の説明動画

フリクションリングが作用した力(P)と(P')により有効なねじ山に
プリべリングトルク(摩擦トルク)が発生
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自由回動を阻止
基本情報
スペック
| 鋼製フリクションリング | 60°3枚羽根リング(~M6) 90°2枚羽根リング(M8~) |
|---|---|
| ねじ精度 | JIS6H(2級)、旧JIS2級、JIS2B |
| サイズ | M3~M115 ※ピッチ:並目ねじ・細目ねじ W3/16-24~W2"-4.5 NC#10-24~NC1"1/2-6 NF#10-32~NF1"1/2-12 ※その他特殊サイズ |
| 形状 | 片面(1種)ナット、両面(2種)ナット、低形(3種)ナット、小形ナット、フランジナット、キャップ付ナット、ウェルドナット ※その他特殊形状 |
| 材質 | SS400又は相当品、S45C調質又は相当品、SUS304又は相当品、SCM435(調質)、チタン、SUS316L、黄銅(真鍮・BSBM) ※その他特殊材質 |
表面処理
プリベリングトルク
プリベリングトルクと再使用性
プリベリングトルクとは、フリクションリングがボルトねじ山に作用することによって生じる摩擦トルクのことです。
| U-NUT M12×1.75 SS 生地 | |||
|---|---|---|---|
| ねじ込み(最大値) | ねじ戻し(最小値) | ||
| 1cycle | 10cycle | 1cycle | 10cycle |
| 1.20 | 0.75 | 0.70 | 0.50 |
10cycle使用してもプリべリングトルク値の低下はわずかで、再使用が可能です。
試験条件
| ボルト材質 | SCM435Ⓗ |
|---|---|
| ボルトねじ精度 | JIS 6g |
| 表面処理 | 生地(U-NUT・ボルト) |
| 潤滑剤 | 浸透性潤滑剤 |
試験
軸直角振動試験
ユンカ一式ねじゆるみ試験(ドイツ工業規格 DIN65151 準拠)
本試験はボルト・ナット締結体に軸直角方向の振動を与え、締結体軸力の低下状況によってゆるみ止め性能を判定するものです。
試験条件
| 供試サイズ | M12×1.75 |
|---|---|
| 供試ナット・ボルト材質 | SS400相当品 |
| 締付け軸力 | 17,150N{1,750kgf} |

ユンカー式ねじゆるみ試験機仕様
| 振動板振動数 | 200 c.p.m. |
|---|---|
| 振動変異 | ±0.5mm |
| 振動時間 | 5分 |
試験結果

軸直角振動試験動画
軸直角振動衝撃試験
NAS式高速ねじゆるみ試験(米国航空宇宙規格 NAS3350 準拠)
本試験は振動バーレルを締付けたボルト・ナットにボルト軸直角方向の衝撃をくり返し与え、ゆるみの発生の有無を調べ
ゆるみ止め性能を判定するものです。
試験条件
| 供試サイズ | M12×1.75 |
|---|---|
| 供試ナット・ボルト材質 | SS400相当品 |
| 締付け軸力 | 17,150N{1,750kgf} |

NAS式高速ねじゆるみ試験機仕様
| 振動数 | 1,780 c.p.m. |
|---|---|
| 加速ストローク | 11mm |
| インパクトストローク | 19mm |
| 加振台振動加速度 | 19.5G |
試験結果
| 供試ナット | 振動数 | 振動時間 |
|---|---|---|
| U-NUT | 30,000サイクル | 16分51秒 |
| 異常なし | ||
| ダブルナット | 4,450サイクル | 2分30秒 |
| 脱落 | ||
| 一般ナット + スプリングワッシャー |
1,335サイクル | 45秒 |
| 脱落 | ||
軸直角振動衝撃試験動画
ねじ締付け特性試験
本試験はねじ締付け特性試験機を活用し、ナット・ボルトの締付け特性を測定するものです。
主な測定項目 締付けトルク、締付け軸力、トルク係数、摩擦係数等
試験結果

ねじ締付け特性試験動画
取付手順
スパナによる取付け
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締付け部材にボルトを通します。ボルトはねじ精度JIS6g(2級)でねじ部先端に面取り加工がされていることを確認します。焼付き・かじりなどを生じる恐れがある場合は焼付き防止剤または潤滑剤を使用します。
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ボルトのねじ山にフリクションリングが接するまで手でねじ込みます。
※フリクションリング側からのねじ込みはできません。 -

スパナ・インパク卜レンチ等の工具で締付けます。締付けトルクは、参考締付けトルク表をご参照ください。
過酷な条件下や低軸力でご使用の際は、当社までお問い合わせください。 -

フリクションリングからボルトのねじ部が2ピッチ以上出ていることを確認します。
取外す際は、フリクションリングがボルトのねじ山から離れるまでスパナなどの工具でねじ戻します。
インパクトレンチによる取付け
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締付け部材にボルトを通します。ボルトはねじ精度JIS6g(2級)でねじ部先端に面取り加工がされていることを確認します。焼付き・かじりなどを生じる恐れがある場合は焼付き防止剤または潤滑剤を使用します。
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フリクションリングがねじ山に接するまで手で締付けた後ご使用ください。
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真上から低速で締め込んでください。ボルトの斜め掛けや高速回転の施工は焼付きの原因となります
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インパク卜レンチのソケットにナットを入れないでください。
使用上のご注意
こちらの製品は特に重要な部位での締結にご使用いただいております。
ご使用の際は下記の事項を厳守してください。
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ボルトは、ねじ精度JIS 6g(2級)で面取り先をご使用ください。
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締結の際には締付けトルク表をご参照ください。
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ねじ込み及びねじ戻し時に焼付き・かじり等を生じるおそれがある場合には焼付き防止剤や潤滑剤をご使用ください。焼き付き対策にはFUNコートを推奨します。
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機能を完全に発揮させるために フリクションリングからおねじのねじ部が 2ピッチ以上出るようにしてください。
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ナット溶接の場合にはフリクションリング及びねじ部への熱影響・スパッタにご注意ください。
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ボルトのねじ部に機械加工(キー溝、ピン穴など)がある場合は当社までご相談ください。
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インパクトレンチの回転速度は中速度以下でご使用ください。
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フリクションリング側からのねじ込みはできません。
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フリクションリング及びクランプ部に異常な変形等が発生した場合には、ご使用を中止してください。
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過酷な条件下または低軸力でのご使用の際には事前に当社までご相談ください。