ググが実際に多かったお問合せ内容を解説するよ!
その1:ワッシャーのお話
一般的にネジは、単体で使用するほどゆるみ止め効果は高いと言われています。
スプリングワッシャーは、平座金が切れた状態でねじれを起こすバネ作用を持っています。しかし、スプリングワッシャーのバネ力では、軸力を増大させるほど力が出ないため、ゆるみ止め効果は出ていません。
振動や外力で部材間に隙間を発生させ、ゆるみ易い状態になります。そのためスプリングワッシャーは一般的には、ボルト・ナットのゆるみ止め効果は少ないと言われています。
同様に平ワッシャーは、座面の接触面積を大きくすることでボルト・ナットの座面圧を小さくし座面の陥没によるゆるみを防ぎます。少なからず、ゆるみ止め効果を発生させますが、効果は少ないと言われています。座面圧を下げたり、長孔に使用する場合や傷を予防するためにワッシャーを勧める場合があります。
しかしながら、ゆるみの度合いにより平ワッシャー単体や平ワッシャー+スプリングワッシャーとスプリングワッシャーとU-NUTの併用の案件もあります。
いずれにしても、ゆるみの度合いに合わせてゆるみ止め製品の使い分けをお願いします。
ボルト・ナットと同じように、スプリングワッシャーにも左ねじ用・右ねじ用があります。左ねじに右ねじ用スプリングワッシャーを使うとゆるみ方向に廻りやすくなるのでご注意ください。ねじ業界で耳にする「2号逆巻」とは、2号は一般品で中荷重用を現し、逆巻きは左ねじ用を指しています。